私の最近のルーティン、夜明け前に家の周りを歩くこと。
東の空が段々と明るくなっていく黎明の時間、
何の変哲もない田舎町の風景だけれど、何て美しいのだろう。
上がる太陽は同じなのに、
かの地の人々は苦悩の中で迎えなければならない。
美しい群青の空をカメラに収めながら、
今回のパレスチナの紛争で多くの人々が無意味に亡くなっていることを思う。
子供たちの悲惨な姿を見ると辛くてならない。
地下室のアンネがこのことを知ったらどう思うだろうか。
私の軽い知識ではあやふやなので、
2002年にガザ地区を支配したイスラム組織のハマスは、
イランから支援を受けてたびたびイスラムとの武力紛争が絶えなかった。
そんな経過の中での今回の大規模な奇襲攻撃は、
イスラエルとの大きな武力紛争の口火を切り、
ややもすると世界の情勢をも揺るがし兼ねない。
そもそもユダヤ人は大昔から国を持っておらず、
そのため彼らの宗教である旧約聖書に基づく約束の地として、
パレスチナに建国を目指したのだった。
ナチス時代のユダヤ人大量虐殺のこともあり、
世界の人々はユダヤ人に同情的で特にアメリカは建国に大きく関わった。
世界中からイスラエルのキブツに入植する若者が集まった。
イスラエルが国連合意で、
パレスチナにユダヤ人国家として建国されたのは1948年のことだ。
その頃、パレスチナはイギリスの統治下にあり、
建国には米国の強い助力があった。
先進国の大富豪の多くがなぜかユダヤ人だったことも、
建国を可能にしたのかもしれない。
それ以来パレスチナとイスラエルは戦いを何度も繰り返してきた。
自分たちの土地が突然奪われたのだから怒るのは当然だろう。
戦いの度にイスラエルは占領地を広げていき、
そこに住んでいた人々はパレスチナ難民と呼ばれるようになった。
1993年にヨルダン川西岸のガザ地区はパレスチナ自治区となり、
2005年にはイスラエル軍が撤退したけれど、
「天井のない監獄」と呼ばれるほど、イスラエルの管理下にあった。
東京区内の6割の広さほどの地区に220万人が閉じ込められているのだ。
これだけでもイスラエルを認めないハマスに同情的になる。
とはいえ、殺し合いは絶対に嫌だ。
人は成す術もない自然災害で死を余儀なくされることも多い。
それなのになぜ人と人とが殺し合いを続けるのだろう。
ロシアの理不尽なウクライナ侵攻も解決の糸口さえない見えず、
日々死者が増えている。
全能の神様がいたらヤハウェでもイエスでもマホメットでもどんな神様でもよい、
すぐに殺し合いを辞めさせてほしい。