今日はこちらへ来て初めてのお墓参りをしてきた。
集まったのは私の父方の親せきでたったの5人。
最近は墓じまいをして納骨堂に移す家が多いらしく、
お墓もさながら地方都市みたいに空き家だらけだ。
それでも若い人が来ているお墓もあって、
見渡すと一族郎党10人以上が集まっているお墓もある。
石のベンチにはアイスボックスが置いてある。
中には冷たいビールが入っていて、
お墓で久々の再開を祝う。
昔のように多くはないけれど、
それなりに爆竹などの激しい爆発音があちこちから響き、
頭上には間断なく矢びやの花火がさく裂している。
この地ではお墓参りでのお盆の集まりは、
れっきとした文化として根付いていても、
家を継ぐ若い人がいなくなったらお終いだ。
今や日本中が同じような生活スタイルをして、
標準語という言葉を発し、こうした独特な文化も消えつつある。
この地特有のお墓でつける長い竹線香すら、
今の子供たちは知らなくなったという。