函館の旅④
函館の旅の1日目は函館山を歩いて登り、
夜景を見物するために暗くなるのを待ってバスで往復してきた。
二日目は幸い天気も良く、
予定通りレンタカーで調べていた恵山という山に登った。
さて、3日目だがこの日の朝ごはんは、
駅から歩いてすぐの朝市の場所で食べることにした。
一緒に来た友人が食事を楽しみにしていたので、
まだ八時を過ぎた頃だったが、空いているお店を探して入った。
北海道はホッケなどの大型?のお魚がとても美味しいらしく、
温泉でその話を聞いた友人はホッケ定食にこだわった。
私は海鮮丼と決めていたので、
別々に好きなお店に行こうと提案したけれど、
ひとりの苦手な友人が折れて海鮮の店に入った。
私たちが店のメニュー写真で選んだのは、
ウニやイクラ、ホタテ、鮭などの新鮮なお刺身の海鮮丼だった。
お魚はとても美味しかったけれど、
ご飯があまり美味しくなかった。
きっとジャーで保温されているからだろう。
丼はお米が炊きたてのものが美味しいに決まっている。
それでも1900円は安い。
ウニやイクラを食べるとなると築地でも相当するだろう。
北海道はインバウンドが多いと聞いたけれど、
築地ほどではなく、また国内値段の感じがする。
築地は昔のままの場外市場でも新しくできた豊洲の千客万来でも、
料金が外国人値段になってしまい、手が出ないのだ。
食後は市電に乗って湯の川温泉に降りて友人と別れた。
彼女は私と違い、歴史や歴史的建造物に興味がないので、
夕方に駅前に戻る約束をして温泉に行ってもらうことにしたのだ。
せっかくはるばる来たのだからこれは致し方ない。
クッキーで有名なトラピスト修道院にはバスがなかったので、
駅に戻ってレンガ倉庫群を歩く。
古い倉庫の中は全てこじゃれた店になっていて、
興味を引かなかった。
だから、ゆっくり見学したかった幾つかの教会や、
情緒溢れる歴史的建造物をのんびりと見て回った。
お昼は突然カレーが食べたくなってレンガ倉庫の街に戻り、
何やら北海道では有名らしいハンバーガーショップへ入った。
派手な店だけれどアメリカ風の店内は妙に落ち着いた。
港の見える席でグラスビールを飲みながら、
ひとり食べるカレーはなぜかとても美味しかった。
さて、温泉にひとりで行った友達はどうしているだろうか、
良い経験になったらいいのだけれど。