何年ぶりだろうか?
自分のために新発売の敷布団を買った。
それは、ウレタンで作られた高反発の布団で、
たたむと壁に立てかけておくほどコンパクトで使い勝手の良いものだ。
とても眠りが浅く、トイレに行きたくなったり、
ちょっとした物音一つでも目が覚めてしまい、
なかなか寝付けない私はこのことが悩みの種だった。
一種の不眠症ともいえる。
だから、たまにホテルに泊まる時、
ベッドのマットがとても心地良く感じられる時があり、
どうしたらそんなマットが手に入るのか知りたかった。
新しく手に入れたこの敷布団に寝ると、
夜中に目が覚める回数が減った。
また覚めたとしても続けて寝ることができるようになった。
以前は綿の布団で寝返りを打つたびに、寝心地の悪さを感じていた。
その原因の一つに敷布団の材質も関係していたようだ。
自然の綿が最高だと信じていた私だけれど、
化学製品?の方が自分に合っていたとはちょっと後ろめたい気もする。
もっとも綿は打ち直していないので何とも言えないのだが、
今時、打ち直しには相当の費用がかかって現実的ではない。
面白いことにこの商品は敷布団という大きなものなのに、
とても小さく梱包されて送られてきた。
ビニールでぐるぐる巻きにされた中身を出すと、
みるみる空気をひとりでに吸って膨らんで大きくなっていった。
おそらく機械で圧縮されているから、
もう二度と梱包時の姿には戻らないだろう。
この感じは登山用に小さくするために開発された高価なエアマットに似ている。
あれは口で空気を入れるものが多いけれど、私のは劣化してしまい、
吸入口を開けっぱなしにしているといつの間にか膨れてくる。
もちろん以前のようにコンパクトには戻らない。
さて、この敷布団に寝るようになってから10日ほどが経ったけれど、
今のところ寝付けなかったのはまだ1度のみ。
寝返りをしてもお布団の凹みが気になることはなく、
まるで浮いて寝ている気がする。
低反発より高反発が良いなんて目からうろこだ。
この新製品、ただCMなどで見て買ったわけではない。
教えてくれたのはA君で実際に使わせてもらった。
だから、試した後に注文したのである。
製品には1か月使用して体に合わなかったら、
無料で返品できるとあったが、それだけ性能に自信があるのだろう。
値段は5万近くもしたけれど、
人生の30パーセントは寝る時間が占めているのだ。
これは私の睡眠の質を高めるための必要経費だと思っている。