芝生の中に10年ほど前に植えたハーブのレモンバーベナがあり、
この夏もたくさんの葉を茂らせた。
これは、生の葉をそのままお湯に入れただけでも、
さわやかな香りのハーブティになる。
だから、枝を切ってはざるに広げて乾燥させ、
小分けしてラッピングし、人に上げたりしている。
乾燥したレモンバーベナをお湯で数分煮だして、
冷蔵庫で冷たくすると、夏の暑い時期にはぴったりの飲み物になる。
冬は冬で熱いのを飲むのも心が落ち着く。
ハーブには鎮静効果があるのだ。
私は少しだけ紅茶を入れて飲むことが多い。
先日、紅茶が切れていたので、
前に同じように乾燥させて採っておいた庭のドクダミの葉を、
試しに合わせて煮だしてみたら、一層良い味になって驚いた。
レモンバーベナだけだとハーブ感が強すぎるし、
ドクダミだけだと薬草感が気になる。
お互いの特徴が出すぎないせいで、柔らかな味と香りの飲み物になった。
このレモンバーベナは、枝も爪楊枝として使える。
去年の夏、口に入れてかじったらほんのりとレモンの味がした。
だから、今年は小枝を捨てずに爪楊枝の代わりに使うことにした。
形がいびつなところがとても自然で、
後味が良いのはクロモジ以上だと思う。
作るのは面倒だけど、気が向けばやるだけのこと。
手作りは暮らしにゆとりを感じさせる。
(写真 ハーブティと手作りのケーキに刺した爪楊枝)