人参や大根を細切りにする場合、
専用のピーラーのようなものを使えば簡単にできるということは知っていた。
ジャガイモの皮むきのための便利な道具があるのも知っている。
でも、何でもわが手で作るのがモットーの私は、
一度もそんなものは使ったことがなかった。
第一それを使うためにモノが増え、後始末の手間も増えるのだから。
ところが、先日フランスの家庭料理に添えられている人参サラダを作ろうとして、
その出来栄えの粗さに意欲をなくしてしまった。
友人はいつも細切り器を使っているという。
そこで、ついに雑貨店を歩き回り、細切り器を探して買ってきた。
台所用品がまた増えたけど美味しさと便利さのためなら仕方ない。
帰宅後すぐに人参を切ってみた。
なかなか見栄えの良い細切りができる。
後始末はすぐに束子でこすれば問題なかった。
細いのでオリーブオイルや酢なども染みやすく、
これまで作っていた荒いのより何となく高級感がある。
ふあふあとした食感は消化も良く栄養的にもいい感じがする。
なぜ今まで毛嫌いしていたのだろう。
この細切り器のおかげて生の人参の出番が増えることは確実だ。
私はどうもライフスタイルに関しては頑固な面があって、
古いスタイルにこだわりすぎる。
もちろん、エコな暮らしや持続可能な暮らしを目指したいけれど、
もう少し頭を柔らかくしなければと思う。
千切り器に限らず便利だと思うものは試してみよう。