最近、ほとんど読書をしていない。
続けていた『ペスト』の朗読はコロナ終息の願掛けもあったので、
この騒ぎが収まらない限り読了する気が起こらない。
そこで、気になったのが『サピエンス全史』(ユヴァル・ノア・ハラリ)だ。
これはテレビ番組で耳に入り、
世界で1200万部も売れたベストセラー本だと知った。
図書館に行ったらその漫画版の人類の誕生編が新刊コーナーにあった。
漫画の苦手な私だけれど、早速借りて読んでみたら、
子供に分かるように面白く描かれていて、
文章でイメージするよりもとても分かりやすい。
内容は、なぜホモ・サピエンスが唯一の人類になったのかという話。
つまり、人には種類があって、
5万年前のヒト科には今の段階では以下のようなものがあった。
①アジア全域の直立のホモ・ウレクトス ②ヨーロッパや西アジアのホモ・ネアンデルターレンシス ③ルソン島のホモ・ルゾネンシス ④シベリアのホモ・デニソワ
⑤アフリカのホモ・サピエンス ⑥インドネシアのホモ・フローレシェンシス
これらのホモ(ヒト)の中で最後に生き残ったのが、
私たちの祖先であるホモ・サピエンスだということが書いてある。
サピエンスは7万年ほど前に言葉の能力を発揮できるようになり、
認知能力が革命的に発達したらしい。
その認知革命が現在まで続いている。
それが幸せかどうか、どう結論付けているか知りたいものだ。
まだ読み始めたばかりだけれど、
人類誕生の壮大な話が絵空事ではなくなった気がする。
人類の歴史の書かれた『サピエンス全史』上下を実際に本で読むのは、
この漫画を見終わってからにしようと思っている。
その方が私には近道のようだ。