
この冬は気象庁の長期予想に反してとても寒い。
今朝は何とマイナス6.7度だった。
この温度は、関東平野の北に位置するわが家で、
いちばん低い値だった。
温度は真夜中や早朝よりも日の出辺りが一日中で最も低い。
そのため明け方に温度計を窓の外に置いて、
日が差すまでちよくちょく覗いては数値を見ている。
マイナスの気温は、なぜか面白いことに前日より少しでも温度が高くなると、
何だかとても暖かく感じられる。
例えば-6度がー3度になると不思議とそう感じるのだ。
私の勝手な想像だけれど、
そのため酷寒の国でも人は暮らせるのかもしれない。
この冬は乾燥も極端で、あちこちで山火事や火災が起きている。
殆ど雨が降っておらず日照りの冬なのである。
だから、車の窓が霜で真っ白になることも少ない。
とはいえ、今朝の湿度は大分高い値を示していた。
朝の9時近くに車のエンジンをかけ、すぐそばの赤信号で止まっていたら、
運転席側のフロントガラスに光る模様ができていた。
クモの糸のよう繊細な線が、
子供のいたずら書きのように自在に走っている。

輝く霜の粒だ。
何てきれいなのだろう。
ここの五差路の赤信号はなかなか青にならず、
長いこと待たなければならない。
だから、誰もが待ちくたびれてしまい、
どうにかならないかと思っていた。
でも、そのおかげでハンドルから手を放して、
何度かシャッターを押し写真に収めることができた。
二度と見られない自然の芸術作品なのだから、
この長い信号が有難かった。
人の心というものはその状況で変わるものである。