
吹奏楽部の発表の場でもある中学校のクリスマスコンサートに行って来た。
彼らが初めて楽器を手にして1年や2年で合奏ができるようになるのは、
ひとえに熱心な音楽教師の指導と生徒の努力の賜物だろう。
近年の少子化でどこもかしこも生徒数は減り、
吹奏楽部の人数もたったの10人足らずで気の毒なほどだった。
それでもホワイエでの合奏の後、
観客が講堂に集まり、
聴きなれたクリスマスソングの数々が披露された。
赤い帽子をかぶった本人たちが司会進行もやり、
クリスマス会を盛り上げようとしている。
少年少女の醸す独特のいたいけないさが伝わってくる。
彼らは今年は大会で銀賞をとった。
合奏を聴きながら思ったのは、
この国に中学校の全国を対象にした吹奏楽コンクールはあるが、
なぜか弦楽コンクールというものはない。
吹奏楽や鼓笛隊などは様々なイベントでのオープニングにもってこいだ。
それに比べ弦楽合奏は野外では楽器を痛めてしまう。
また弦楽がない大きな理由は、
個人的な技量の差が大きく、
楽器も管楽器のように学校での備品とはいかず、
その値段も高価だからだ。
メンテナンスにも定期的に必要で費用がかかる。
そういう意味では公的な学校教育には向かない。
また吹奏楽と違い指導者も少ないのだと思う。
そんなことを思っているうちに音楽会はアンコール場面になった。
金管、木管、パーカッションの音が響き、
生徒のパフォーマンスの踊りと観客の合いの手と手拍子で、
講堂は俄然熱気に包まれた。
弦楽合奏ではなかなかあり得ないシーンだと思う。