
眠りの浅い私は、
時には真夜中の1時とか2時あたりに起きてしまうことがある。
いつの頃からかそのせいで夜が早くなってしまった。
しばらくは8時には床に着いていたのだが、
最近はますます早寝になって、
食事を終え7時を過ぎたら俄然眠くなる。
世の中はまだ人々が忙しなく動き回っている時間帯で、
誰に言っても驚かれるけれど、
この眠くなるという現象が私にとってはとても重要なのだ。
その時間を逸したら地獄の不眠症に襲われるので、
早寝過ぎるとしても逃すことはできない。
それでも、必ず一度は11時頃に目が覚めてしまうから、
連続して深く眠った時間はおよそ3時間に過ぎない。
その頃、階下のリビングでは、
まだ宵っ張りの夫がドラマなどを見ている。
一度目が覚めた後はトイレに行って再び眠りにかかるが、
それからは殆ど目が覚めているのか眠っているのか定かでない。
何度も目が覚めては朝に期待をかけて時計を見るが、
残念なことに大体1時や2時や3時である。
稀に5時だったりするとひどく幸せな気がして、
眠ったと思われる時間を指折り数えるのだ。
それが、毎日のことだから、
せめて月に一度でも日の出まで眠ってみたい。
こんなふうに眠れない私でも、
一応4時から4時半を目標に床から起き出すことにしている。
なるべく規則正しくしたいのだ。
それから階下に行き、湯を沸かしコーヒーを落とし、
部屋の隅の書斎コーナーで今日の予定を書く。
その時の部屋の明かりは色の変化するライトだったり蝋燭だ。
私だけの貴重な時を、特別な明かりで灯す。
一日の始まりの孤独なひと時は、世界が露にならない分、
自分という存在が際立って迫る。
頭ははっきりとして、少し難解な友人から借りた本も、
昼間よりも頁が進むし、楽譜を読むのもすんなりだ。。
今朝は2時に起きだしたので、夜明けまでは4時間もある。
久しぶりに須賀敦子の『ヴェネツィアの宿』でも読もうか。
5時が過ぎたらウォーキングに出かけ、
6時には朝食の準備だ。