
朝のウォーキングの時は辺りが真っ暗なのて知らなかったけれど、
そのまままっすぐに東に進めば、一駅先の中央駅に着くということが分かった。
考えてみれば、太陽が顔を出すのは東だから、
それを見ながら水路の道を伝えば、
ちょうど真東にある駅に着くのは当たり前のことだ。
この日は運動不足もあって少し長く歩こうと思い、
東の中央駅に向かってみた。
疲れたら帰りは一駅だけど電車に乗っても良い。
水田地帯を過ぎ見知らぬ家々のシルエットの間を進むと、
40分ほど歩くと中央駅に着い
朝早いせいもあって駅前も人影はまばらで町は起き出していない。
たいして疲れてもいなかったので、再び歩いて引き返すことにした。
すると、街路灯に照らされたオリーブの葉かげに黒い小さな実が見えた。
目を凝らしてみるとどの木にもたくさんの実がついているではないか。
一粒採って口に含むと、
3粒食べると地中海の味がした。
これはワインのつまみにもってこいではないか。

それから10日ほどが経って、
同じように川ぞいの道を歩いてオリーブの街路樹に行った。
実を採るためだ。
オリーブの実は木の種類で違うのか、
真っ黒いものと緑や赤の色の実がつくものもあった。
比べると完熟した黒い実の方がオリーブらしい。
街路樹として幹線道路に植えられているので、
すぐ横にいる信号待ちの車に好奇の目で見られて恥ずかしかったけれど、
地面に無残に落ちている実を見ると、全部採ってあげたい気持ちだっ
全部採ったらオリーブオイルが搾れるだろうか。
それは無理に決まっている。