今回の交通事故で自動車保険の落とし穴が分かった。
誰しも信号無視や追突など、こちら側の過失がゼロの場合の事故は、
ぶつけた加害者側がかけている保険で車の修理ができると思っているだろう。
つまり、車の修理代がどんなに高くても保険が支払うと思っている。
自分の過失で相手の車を破壊した場合、
当然かけている保険で補われるということだ。
ところが、保険会社の常識は全く違ったものだった。
保証するのは被害を受けた車の「その時の時価」までで、
それ以外はびた一文支払わないと言うのである。
わが家の車は10年以上経過した古いもので、
そのために常にお金をかけて色々と整備していた。
夏には車検を受け、この1年間で30万円近くのお金をかけている。
それが、相手方の保険で補われるのは車の時価の10万程度だと言い、
修理する場合もそこまでしか支払われない。
保険屋はわが家の車と同じ製造年の中古車の価格を調べて見積もったそうだ。
具体的に言うと80万円の修理費だとしたら、
70万はこちらで負担することになる。
長年の付き合いのディーラーも気の毒そうに同じことを言った。
また事故にあって車が大破したことのある仲間も、
買ったばかりの中古車をなくし、とても時価では修理もできず、
結局かなりのお金を出して車を買うことになったそうだ。
治療費は3か月だけは保険会社に請求されるが、
それ以外のお金は一切出ない。
こちらに非はないのに日常生活が一変した。
車はなくなり、その車にかけた費用もどぶに捨てたことになる。
そして、相手方からは詫びの一つもない。
その点を保険屋に詰め寄ると、
「お詫びも何も一切任されております」と説明し、
電話口で「この度は申し訳ありませんでした」を繰り返すだけだ。
どうやら火災保険もその家の時価しか払われないらしい。
趣味の仲間の一人も新車を追突され、
「保険って詐欺みたいなものではないか」と、思ったという。
私も今回の事故でつくづくそう思う。