
近くにできたキャンプ場がなかなか良い感じだったので、
続けて次の週末も利用した。
今度は低学年生と中学生を交えたファミリーキャンプである。
オートキャンプ場ではないが、その分、利用料もひとり千円程度で、
とても小規模なためテントサイトから車まではすぐだ。
トイレも道の駅のように立派できれいだ。
キャンプは去年の春に神奈川の道志方面でやったきりで、
やっと今回スノーピークのアメニドームの出番が来た。
これは5人用の大型テントで、
長いこと憧れていてやっと購入したものだった。
登山ではせいぜい二人用かソロ用のアライテントで、
大型テントは全く別の世界のものだった。
車の傍らでキャンプできるのがオートキャンプなので、
これには、やはり、大型テントが快適だ。
とはいえ、私は張ることができないので、
50代のA君とその息子の小学生に任せる。
テントのほかに隣り合わせて広いタープも張るので設営には時間がかかる。
その間、私たちはテーブルや椅子、食器を並べて食事の用意をする。
今回は遠方から長いことかけてやってきた彼らには何も準備させず、
食材から薪や炭など全て私が用意してきた。
先週の友達とのキャンプで手順が分かっていたので、
大鍋のけんちん汁に入れる野菜やお肉は全て袋に入れてある。
切るものといったら途中で買って来た牛や豚の塊肉とネギぐらいだ。
設営が終わると、薪を燃やして備長炭に火をつけてもらった。
A君は火吹き棒を使って上手に火起こしする。
鍋の中がぐつぐつし始める頃は西の空に茜色が広がってきて、もう日の入りだ。
2時にチェックインしたのに時間があっという間に過ぎていた。
便利なガスなどない昔は、こうして時間をかけて調理していたのだ。
鍋の具が柔らかくなるまで、傍らにフライパンを置いてバーベキューもした。

最初の乾杯はとりあえずのビールで、本番は赤と白のワインだった。
私のために選んだというワインはラベルに「クライマー」とある。
何とも有難いチョイスではないか。
ほろ酔い気分で煮込んだ熱々の美味しいほうとうを食べ続けていると、
何と空に「ドカーン!」と爆音がして花火が上がった。
初冬の花火だ。
近くの町の花火大会なのか、次から次へと滝のような花火が上がり、
絢爛豪華な光の大輪が飛び出す。
それが30分ほど続くと、今度は少し右側の空に花火が上がった。
何と二つの町の花火大会だったのだ。
心憎くちゃんと時間をずらしてある。
予期せぬ出来事で一同大喜びだった。
こんなことがあるなんて奇跡だと思った。
私たち以外に20ほどのテント客がいたけれど、皆知らなかっただろう。
あちこちで驚きの声が上がっている。
ここは360度近隣の町と接している。
いかにも山のない関東平野の利点だと妙に感心してしまう。

朝はあいにく食事中に雨になったけれど、
花火好きな私にとって一生忘れることのできないキャンプとなった。