
連れ合い氏の軽自動車がパンクしたという。
私と同じ場所に各々で来ていて、彼が先に帰ったのだった。
出発してからほどなくして、
パンクしたからすぐに来てほしいと言う。
慌てて駆けつけると、彼はとある食堂の広い駐車場にいた。
店主がそこに止めて良いと言ってくれたそうだ。
親切な人で良かったと言っている。
最近の車にはスペアタイヤが装備されていないのが普通だけれど、
その車は15年ほど前のものなのでタイヤ交換ができる。
トランクにはスタッドレスに履き替えるために使っていたジャッキなどもある。
業者に頼むのも面倒なので、二人でタイヤ交換することにした。
でも、久しぶりのせいかなかなかうまくいかない。
すると、お店の店主夫妻が出てきて、
「店の営業は終わったからやって上げます」と親切に言ってくれた。
不器用な夫と違い、ほんの15分ほどでタイヤが交換された。
大喜びの私たちは何度も店主に頭を下げて、少し話を交わした。
すると、店主は夫と同じ遠い県の出で、奥様は西の町だと言う。
私たちも同じなので、その奇異な巡り合わせに驚いた。
夫は自分たちの町の人は親切なのだと言って妙に納得している。
最後に「必ず食事に来ますから」と何度も念を押して、店を後にした。
そして、めでたく2台の車は連なって走ったけれど、
縁石にぶつけたらしいタイヤの側面の傷は使い物にならない。
パンク修理したタイヤに乗ってはいけないのだ。
廃車間近な車なのに新しいタイヤにするなんて、
面倒くさいし、また大変な出費になる。
そのことを思うと頭が痛いけれど、良い人に会ったし、
パンク程度で良かったと思うことにしよう。