
西の方で動物の木彫ををしている「はしもとみお」さんの展覧会を見て来た。
かなり人気があるのか広い田園地帯に建つ美術館の駐車場はいっぱいだった。
平日でもかなりの客が来るらしい。
なぜそんなに人気があるのか、展示物を見たら納得した。
何しろ犬や猫、その他いろいろな動物が、
まるで動き出すかのようにリアルに彫ってあり、
ドラマチックに配置され展示してあるのだ。
大学院で木彫を学んだという彼女は、
その抜きんでた技術もさることながら、
作品に添えられたちょっとした言葉も示唆的でセンスに溢れ、
見る人の心にさらに強く響く。
この人、ただ者ではないという印象だ。
館内に展示された作品はどれも撮影オーケーで、
しかも至る所に置いてある彼女の愛犬の黒柴犬などには、
自由に触ることもできる。
この犬、私が飼っていた黒柴と瓜二つだった。
夏休みのため家族連れも多く、
小さな子供たちが本物と一つも変わらないそれらの動物たちを、
撫でたり抱きしめたりして大喜びだ。
親たちはスマフォを構え、その様子をほほえましく写している。

作品の中には、大きなクマもあるが、
掌に乗るような小さなものもある。
動物園でしか見られない実物大のラッコなどもいる。
部屋ごとにテーマがあって、物語風な演出もされていて楽しい。
猫の数も犬と同じぐらいに相当数あった。
猫町というコーナーではスクランブル交差点の歩道が床に描かれ、
信号機があってまるで猫町に入ったような気がしてくる。
また古い机の置かれた作者の書斎も再現され、
彼女の大切なネズミのカじ君の思い出が引き出しに眠っている。
宇宙に消えた悲しい運命の犬への作者の思いも強く心に響いた。
それにしても何という描写力、再現力だろう。
同じ人間にこうした抜きんでた才能を持つ人がいるのだろうか。
その精巧な手仕事の作品を一つ一つ見ていると不思議になる。
一度では見たりない、もう一度行ってみようと思っている。