
カマキリが私に挨拶?するようになってからもう10日ほどが経った。
先日はその大きな「拝み太郎」さん以外に、
やはり、同じように羽が茶色くなった中型の別のカマキリがいるのを見つけた。
その中ぐらいのカマキリは、
なぜか緑のカーテンのゴーヤの葉陰に止まったままでじっとしている。
2匹の距離は1メートルもないけれど、
何らかの形で二匹が交流しているような気配もない。
本当かどうかは分からないけれど、
カマキリはメスの方が大きく、オスは小さいと聞いた。
産卵後はオスを食べてしまうという恐ろしい話も聞いたことがある。
だとすると、新しく見つけたカマキリはオスの拝み太郎君で、
ずっと網戸にやって来て貼りついている大きなカマキリは拝み花子?さんかも。
お腹はカマキリらしく大きいけれど、
まさかこんな熱波続きの日に子供を産むはずはない。
この拝み太郎という面白い呼び名は長崎の方言らしい。
鎌のような前足を顔の前あたりで合わせている様子が拝んでいるように見えるからだ。
ハエも「やれ打つな、蠅が手をする足をする」という一茶の有名な句があるけれど、
このカマキリにはそんな句はないから害虫のハエとは違っている。
私もさすがにハエが止まっていたらハエ叩きを探す。
そんなわけで二匹のカマキリと日々一方的に交信しているのだけれど、
一昨日から大きなカマキリが挨拶に来ない。
私は網戸の隅々までくまなく観察し、
「お早う、カマキリさん、何処にいるの?」と声をかけている。
中ぐらいの方のオスらしきカマキリは目を凝らして探すと、
いつもの緑のカーテンの中に見つけることができた。
こちらの方は決して網戸までやってきて、
「中に入らせて」と要求しないので、私は挨拶をろくにしていない。
まるでこんな小さな存在に人格?があるかのように接している私は、
かなり変な人ではなかろうか。
とはいえ、カマキリのことで本棚から出した昆虫の本には、
たくさんの恐ろし気な虫の生態が詳しく説明されている。
しかも本は何と増刷され続け人気も凄い。
こうした本を書く人は私の何千倍も変な人に違いない。
私は目に入った生き物にしか目が行かないから、
ある意味ホッとしている。
(写真は中ぐらいのカマキリさん)