
友達を誘って山に行った。
そこは過去に何度か行った山で、
休日となると山頂では記念写真の順番待ちが出来るほど人が溢れる。
湖畔の登山口に車を止めて半時間ほど歩き、
もう一つの登山口から登れば、
二つのピークを踏みながらちよっとした縦走ができる。
普通の足だったら全行程4時間もあれば楽勝の山である。
そこは道も明瞭だし、急な崖などの危険個所などもない。
鈍足の私の場合、標準タイムの倍はみるので、
この日は全体で5陣半ほどかかった。
結果的には快適な山歩きだったけれど、
歩き始めて30分ほど経った頃、
どうしてそう思ったのか不思議でならないのだけれど、
上方に見えた尾根を目的の主尾根と勘違いした。
そのために方向感覚がおかしくなってしまい不安を感じ、
下山してくる人たち全員に道を尋ねてしまった。
この山は眠ってでも行けると思って、
いつもの現在地確認のGPSアプリも入れてこなかった。
大分甘く見ていたのだった。
その山は主尾根に到達するまで少なくても1時間以上はかかるのに、
ものの30分で着いたと勘違いした私。
それは一体何故だろう。
足が弱って疲れをより多く感じたからか。
最近はこんなことが多くなって自分が信じられない。
一緒に来た友人は初めての山だったため、
私が迷っていることさえ分からなかったという。
無事山頂に着いた時は、正直言って胸を撫でおろした。
この日の平地は37度もあり、山は22度ととても涼しかった。
5時間半かかろうが、無事下山できたのは何よりだ。
車に着くとギンギンに冷えたノンアルコールビールで乾杯し、
ふたりの山旅を祝った。