
上京の帰りに友を誘って居酒屋へ寄った。
生ビールの中ジョッキが400円ほどの安さである。
そこに働く女性たちは全員がアジア系の外国人だった。
彼らは客の注文も難なくこなし、働きぶりに何の遜色もない。
このところ上京することが多く、
こうした居酒屋に何度か行った。
店員はひと昔前はフィリピンの人が多かったのに、
日本人は時給が高いのか、
こうした安い店に日本人が働いているところはそうはない。
立ち食いソバ屋やうどん屋に然り。
私たちの国は四方を海に囲まれている。
大昔から近現代まで、
この海を越えてやってくる人々はそれほど多くはなかった。
最初にこの島に住み着いた人々は、
この島が大陸と陸続きだった時の縄文の人だっただろう。
その次にやって来たのは弥生人で、
おそらく朝鮮半島からやって来たか、
黒潮に乗って南の島から流れついたのだろうだろう。
特に大陸の人たちは文明を持ってきて縄文人と混ざり合い、
いつの間にかこの国は雑多の血で出来上がっていった。
と、私は思っている。
それが今、文明の発達で様々な国の人々が押し寄せている。
こんなことはかつてなかったのだから、
この国が始まって以来の特異な現象ではないだろうか。
現にわが家のお隣さんは両方とも外国の人だ。
私が困っているといつも声をかけてくれる。
昔ながらのご近所さんの親切心を持っていてひどく感心する。
最近は外国人に対する偏見が、
政治の場でも声高に言われるようになって、
これからどうなっていくかいろんなことが懸念される。
確かに彼らは自国の風俗と宗教を持ち込んでくる。
それはまだいさかいのもとになっていないのに、
政治の場では不穏な気がしてならない。
これが私の老婆心なら良いのだけれど。