
縁あって吹奏楽の大会に行って来た。
わが町から電車に乗り継いで3時間、
会場の府中の森はとても遠かった。
大会は都内の中学吹奏楽クラブの腕前披露の場で、
何と500校以上が出演する。
それを午前午後と10日近くかけて、
二つのホールでやるから審査員も大勢いるようだ。
結果は「金賞、銀賞、銅賞」と、分かりやすく三つに分けられる。
つまり、金は優秀、銀は敢闘賞、銅は努力賞ということか。
金賞は次の大会に出て腕を競い、
さらに金だと全国大会に出られるのかもしれない。
スポーツでは国体や高校野球など、
ニュースなどで一般の人に知られる機会が多いけれど、
こうした分野ではなかなかその存在に触れることが少ない。
私もほとんど知らない世界だった。
指揮者の音楽教師に合わせて、
生徒たちが真剣な目つきでそれぞれの楽器を吹き鳴らす。
日ごろの練習の成果を今発揮しようとする眼差し。
その輝く瞳はどんな小規模のクラブでも目を見張るものがある。
みんなのリズムとハーモニーがピッタリと合って、
指揮者の合図で一斉に立ち上がった時の恍惚感は、
そう容易く経験するものではないだろう。
合奏のクラブは全員がそれぞれの役割を果たさないと、
形になる演奏を披露できない。
まして中学生の吹奏楽は生徒にとって初の楽器の場合が多い。
トランペットやクラリネット、フルートやホルン等々、
ピアノやバイオリンのように小さい頃からやれない楽器だから、
みな始めてから1,2年がやっとなのだ。
なのに、どの学校も迫力があって堂々とした演奏だった。
私には絶対にできない。
子供の力には驚いてしまう。