今日は人生初めての日だったなんて

好奇心がある限り心を文字で表すことは大切です。日記を書きます。

現代に拒否された紙幣

 

先日、いつものスーパーに行った時のこと、

そこは現金だけのお店なので、

いつものようにお財布からお札を出してそれで支払った。

 

店員さんは私のお札を普通にレジに入れたのだが、

何度やってもお金が吸い込まれず戻るのだった。

お札は人工頭脳に拒まれたのである。

 

店員さんはマイクで店長さんを呼び、レジの不調を説明した。

店長さんによると、私の5000円札紙幣は三世代前のものらしく、

このレジでは読み取ることができないから、

銀行の窓口で新札に替えてもらうように言った。

 

1万円札があったので、仕方なくそれで会計は済ませたのだか、

さて、この古いデザインの5千円札、どうしたものかと考えた。

このぐらいのことで銀行に行くのも面倒だし、

どこか他の店で試してみようと思った。

 

その後、荷物を送るために運送会社の事務所に行く機会があった。

支払いの時、その旧札を恐る恐る渡したところ、

係の女性は何事もなく奥の引き出しからお釣りを持ってきた。

 

何とレジが自動の最新式のものではなく、

人間が数えるただ機械で開くだけのものだったのだ。

そこは、QRコード決済のできる大手運送会社だから、

何もかにもデジタルだと思っていたが、

何の事なく旧札は受け付けられお釣りをもらった。

 

別の時間の隙間からこの世界に紛れ込んだ旧札、

描かれた人物は新渡戸稲造だ。

確かに古くてその札は、

1984年から樋口一葉に替わった2024年までのものだ。

今に福沢諭吉の旧一万円札もセルフレジから拒否されるだろう。

 

お札が私の手から離れる時、

気のせいか別れのウインクをしたようだった。