今日は久しぶりに図書館へ行って来た。
この町は関東地方の小さな町なので人口も少なく、
当然図書館も公民館程度の大きさでとても小さい。
近隣の人口の多い町はここよりかなり立派な建物だけれど、
それほど本が充実しているというわけではない。
何れにしても都心のそれとは比ぶべくもない規模だ。
とはいっても、自分がそれほど多くの本を読むというのではない。
私にとって図書館は何か調べたくなった時、
その本に出合える場所だ。
またぶらぶらと本の背表紙を見て回り、
心躍る本を探す場所でもある。
夏の暑い時期は避難場所にもなる。
どんな町に行っても図書館に入ると心が落ち着く。
本に囲まれているせいだ。
近頃は全く本棚のない家も多く、
人は読書から遠のいてしまっている。
子供も大人も調べたいことがあると、
ネットを利用してしまうことが多くなった。
検索画面のいちばんには人が書いたものではなく、
AIが自動的に作った回答が出る。
そんなスピーディな時代に、
本に囲まれた図書館にわざわざ行く人は限られているかもしれない。
現にわが町の図書館も、
利用者がひっきりなしに来るという状況ではない。
私は図書館を利用する時、
必ず小一時間ほど配架の手伝いをしてくる。
ボランティアをしているので、
図書館のエプロンに名札をつけて、
返された本を元の場所に置く仕事だ。
図書館に何かお返しをと思い、ボランティアに参加したのである。
これは何の規制もなく自分が行きたい時に行けば良いので、
私の場合はもう10年以上も続いている。
利用者が返した本を棚に戻しながら、
自分からは全く見ようとしないコーナーを見たり、
聞いたこともない作家の本を手に取ったりする。
何より本という紙の感触がたまらない。
これらの偶然の出会いが図書館の魅力だ。
でも、完全な自由意志のボランティアは続ける人が少なく、
私が参加した当時の人たちはもうほとんど来なくなり、
数人の人しか活動していない。
私も最初の数年は月に2回は行って、
必ず本も借りて来たのに、
他に忙しくなって時間が取れず、
最近は季節に一回みたいになってきた。
そのため読書からも遠のいた。
これではいけないとふと思い、
今日は気になる題名の本を借りて来た。
借りてくれば返しに行かなければならない。
そうすると、仕事をすることになる。
本はまだ開いたばかりだけれど、
読み通せそうな気がする。
今までは家事の合間の休みにはネットを見てしまっていた。
でも、今日からは少しづつこの本のページをめくろうと思っている。
