電波時計が壊れてしまった。
電波時計とは電波で秒まで正確に修正し、
電池が切れても、スイッチが入った途端に正しい時刻に早回りするらしい。
電波は調べてみると標準電波とやらで、
内蔵されたアンテナがそれを受診するらしい。、
携帯の電波あたりは何となく分かっても時刻の電波など理解不能だ。
以前のような歯車の動く時計ではないから、
お店に持って行っても職人さんではなくメーカー修理になるという。
この時計は木枠が太くて立派
そこで、機械だけを取り換えるアイディアを思いついた。
これなら捨てるものがないからエコになる。
実は夏休みの工作に子供でもできるという、
手作り壁掛け時計のキットがあることを知ったのだ。
小学生にできるなら注文してみよう。
500円以下の品も多くあったけれど、
注文したのは少し高級?な1000円ほどのものだった。
配達された品はビニールで包まれただけで説明書もなく、
何やら怪しげで自信を無くした。
もともとの電波時計は小さなビスを外しさえすれば、
簡単に丸い飾り枠だけになった。
そこにムーブメントと言われる時計の中身をくっつける。
運よく針をつける軸穴がピッタリで、文字盤の中に通った。
これは幸先が良いと喜んだのもつかの間、
軸が長くて秒針がガラスにぶつかってしまう。
汗まみれになりながらああだ、こうだと一日かけて頑張った。
ついにはガラクタ入れに小さなばねがあったので、
それを裏側の軸にはめ込むことを思いつき、
どうにかガラスと針との奥行きを調整することができた。
でも、今度は裏側が出過ぎて妙に浮いている。
そのため機械にちょっと触れると表の針が動いてしまう。
仕方なくマスキングテープで絆創膏のように固定して立てかけた。
次はまともに動くかどうかだ。
これにはもう1日かかる。
1000円のアナログ時計が正しい時刻を刻んでくれるのか、
それがとても心配だった。
残念ながら翌日は針が止まっていた。
どうやら15秒のところで針と針がぶつかるところがあるようだ。
触るとすぐに曲がる柔らかな針を気を付けて調整した。
そんなこんなにまた1日を費やした。
やっと3日目の今日、どうにか止まらずに静かに針が動いている。
時刻に狂いもない。
さて、次は裏に壁掛け用の紐をつけなくては。
ムーブメントに触れないようにそっとやろう。
(写真は電波時計の中身)