
友達が旅先からラインをくれた。
とある県の山奥にある体験学習地に家族で来ているらしい。
宿は廃校となった小学校だそうで、
インストラクターと共にいろいろな野外学習もできて、
料金も格安で料理も良いとのことだ。
彼女が滞在している地は、以前私が訪れたところだった。
そこはとても遠くてわが家から下道だと5時間はかかる。
何しろ深くて大きな山々の連なる山塊の前衛に位置するのだから。
最近はアプローチの長い場所には行く気にならず、
近くの山ばかり散歩している我が身としては、
その地の町名がいたく懐かしかった。
どうやら今は町名はなくなり、
新しい名前の市に合併されたらしい。
私が訪れた時は仲間たちの車に乗せてもらったので、
どこをどう曲がってたどり着いたのか記憶がない。
でも、とにかく「こんなところに集落が」と感心するほど、
その地は山を奥へ奥へと分け入った場所にあった。
そんな地に学校もあったので驚いた。
日本は山国だからこうした僻地のような場所が夥しいほどある。
そして、どの集落にも舗装道路があり、
電信柱が立ち、水道もある。
これは世界でも例を見ない優れたインフラ整備である。
でも、やはり、暮らしは不便に決まっている。
まずは車がないと何もできない。
車があると、若者は都会を目指し生まれた土地から出ていき、
結果的にどんどん人口が減っていく。
廃校の観光化はひとつの活性化に役立っているだろうけれど、
町の人口問題はそんなに簡単に解決されない。
観光にお金をかけられるのは景気が安定していなければいけない。
原油や食料品が極端に上がったりする今の時勢では先は見通せない。
地方の町が生き返るのは至難である。