6月の菜園は草むしりが大仕事になる。
涼しい早朝の作業をサボったら、
夕方は暑い中、帽子とネットの蚊よけの完全装備で汗をダラダラ流し、
その倍は動かなければならない。
生ゴミを埋めた後から自然と出たカボチャは、
ちょっと目を離した隙にその大きな葉や勢い良いツルで、
トマトやナスの大事な苗を傷めてしまう。
放っておくと、その巨大な葉は周りの苗を覆い尽くし、
風も通さず太陽も塞いでしまう。
さらには隣地との境界を越えて、
お隣さんの大切な鉢花に巻き付いてしまうから恐ろしい。
だから、毎朝2階のテラスからその侵食具合を確かめて、
ツタを引っ張り寄せてハサミで切らなければならない。
自由に伸びさせておけばきっと何個もの実がなるのだろうけれど、
それは山の中の一軒家ならともかく近所迷惑というものだ。
切り取られたツルには、萎れた黄色い花の元に薄緑色の小さな丸いカボチヤの赤ちゃんがくっついている,
この実がいつかはあの包丁で切るのも大変な堅いカボチャの大人になるのだ。
この花は西洋料理の洒落た本に必ず出てくる。
だから、きっと食べられるに違いない。
今までは畑の隅に捨てていたけれど、食べてみよう。
ヘチマも若い頃に炒めて食べたら美味しかったし、
同じウリ科だから美味しいに違いない。