先日は仲間たちと歓談していると楽譜の話になって、
黒板に五線譜を書いてああだ、こうだと言い合った。
チョークを使って黒板に書くのは何年ぶりだろう。
その日以来、毎朝2時間近くも楽譜の勉強をしている。
ピアノを始めたので、
ヘ音記号を読まなければならなくなったためもある。
今まではト音記号ばかりを読んでいて、
低音部を表すヘ音記号がすぐに読めない。
そもそもよく考えたら楽譜の基本をよく知らなかった。
人間の耳は二つの音の振動数(Hz)が簡単な比になっていると、
自然な和音になって聞こえるらしく、
その比が複雑なほど不協和音に感じるらしい。
音を振動数の比などで解き明かすなんて、
ヘルツの意味も知らない私はもうそれだけで理解不能。
音階についても意味不明。
とはいえ西洋では大昔から研究され続け、
それを勉強し熟知した音才のある人間が作曲家になれたのだ。
今はただその時代に残された楽譜を見るだけで、
世界中の演奏者が大作曲家の音楽を楽しむことができる。
言葉は通じなくても楽譜があれば意気投合できるのが音楽だ。
これは音楽の基礎となる理論が完璧に成立しているおかげなのだ。
音楽は数学と同様に理論的に作られている。
耳に聞こえる音をまさに「見える化」してるのだ。
でも、曲想という要素があって答えが一つではないところが違う。
同じ偉人の残した楽譜でも、
指揮者や演奏者によって雰囲気が変わる。
どんな道でも奥が深い。
楽譜を理解したいからしばらく朝の勉強を続けようと思う。