隣町に住む友人が川辺の桑の実が色づいてると連絡してきた。
イチゴジャム作りが一段落する時期は、
桑の実が熟する時期なので私も気になっていた。
隣町がそうならわが家の方はもう採り頃だろう。
近くの水辺公園までのウォーキングは週に一度やっている。
今は近所の友達と誘い合わせて行くので、
ひとりで歩いている前と違い、
もうそれは定期的ルーティンになっている。
昨日は妙な天気で嵐のような風が吹いたので、
公園には桑の実が落ちているに違いない。
だから、収穫用にと小袋を用意して歩き出した。
公園には水辺に自然なままの大きな桑の木が何本もある。
ちょうど適期で見上げるとたくさんの実がついていた。
遊歩道には黒い完熟の実がおびただしく落ちている。
私は芝生の上に落ちた実を拾い、袋に集めた。
背の高い友人は枝についている実を採っている。
彼女は面倒な手作りジャムには興味がなさそうだが、
私の収穫を手伝ってくれた。
一つ二つと数えながら、袋に半分、
ほんの10分ほど立ち止まって実を拾っただけで、
200粒はありそうで、これだけあればひと瓶作れる。
二人の手は染料のような実でまだら模様になった。
実は甘いものが苦手な私は、
ジャムはヨーグルトのトッピングにするだけで、
殆ど友人たちにお裾分けするために作っている。
ジャム作りをしていると、
何よりその自然が生み出した色に魅了される。
この桑の実は鮮やかな苺の色と違って、
深い濃い赤紫蘇の色に近い。
野生のものを使って、こうして保存食を作るのは楽しい。
自分で採ったならなおさらだ。
帰宅したら桑の実ジャム作りに取り掛からなければ。