ウクライナがロシアに一方的に侵攻されてから、
早くも半年が経とうとしている。
両国は同じスラブ民族というものの言語も違うし、別々の独立した国だった。
私はこの出来事をきっかけに、
朝食を食べながらロシアとウクライナの関係について調べてみた。
ネットのwikiを読むだけでもソビエトの歴史には身震いしてしまった。
国の持つ世界観が他の西洋諸国と違うのである。
ソビエト時代はウクライナは同じ連邦内の一員だったけれど、
スターリンによるウクライナの扱いはひどいものだったらしい。
それは、1932年から33年にかけての凶作の時に起きた大飢饉、
いわゆる『ホロドモール』に代表される。
ホロドとは絶滅・殺害の意味で、モールとは疫病のことらしい。
ナチスのユダヤ人虐殺を示すホローコストと響きが似ている。
人為的なという点も偶然を感じる。
国はウクライナの人々が食べる小麦を取り上げ、
種さえも輸出に回し、その外貨で工業化を進めた。
飢えた人々はありとあらゆるものを食べ、
亡くなった我が子さえも食べたという話も残っている。
そのために何百万という人(5人に1人)が餓死したとらしい。
ソ連は飢饉という表現すら禁止し、そのことを隠していたが、
ウクライナではジェノサイト(大量虐殺)として認識されているようだ。
私は調べて初めて知った言葉で歴史に埋まる暗い闇に驚いた。
ウクライナの人たちとロシア人との溝は深いのだった。
無知であることは歴史を間違って解釈する危険がある。
苦しい話だけれど知ってよかったと思う。
それにしても、今回のロシアによる一方的な戦いは理不尽過ぎる。
兵の命も民間人の命も虫けらのように殺されている。
ロシアの兵隊もかなりの数が命を落としているけれど、
ロシア政府はモスクワなどの大都市の若者ではなく、
ウズベキスタンなど辺境の地の少数民族を、
高いお金で契約して行かせているらしい。
ロシアにどんな言い分があるのか知らないけれど、
武力で物事を解決しようとするやり方は絶対に間違っている。
この思いは先進国のほとんどの人も同じだと信じたい。
この不条理な戦いをやめさせる術は本当にないのだろうか。
世界中の人が煩悶している。