今日はお盆なので毎週の集まりも中止になった。
家でゴロゴロしていると、胃腸がじくじくと痛み、
返ってそのことが気になって仕方がない。
こんな時は外へ出て歩くに限る。
家から水辺公園まで歩こう。
そう決意すると、大きめの雨傘を差して通りに出た。
外は車も通らなければ人も通らない。
カンカン照りの真昼間に私一人が黙々と歩いている。
町は眠ったままのようで中から音一つ聞こえてこない。
連日40度近い猛暑が続いているため、
元気な子供たちも外に出ることはないようだ。
いや、猛暑ではなくても、
昨今は周囲から子供たちの遊ぶ声は全くなくなった。
それなのに大型店舗に行くと多くの子供たちに出あう。
日本中がこんななのだろうか。
それとも私の住む地方の町だけのことか。
水辺公園に着くと、やはり、ここにも人がいなかった。
静かすぎる公園が一層静寂に覆われている。
真夏の木々は濃い緑色をして空を覆い、やがて来る秋に備えている。
半周ほどしたところで、
虫網を持った小さな子供を連れた家族連れがやってきた。
彼等は湖に浮かぶ小さなカメを見つけ目で追っている。
こんなに暑い日にここへ来た両親は、よほど自然が好きなのだろう。
冷房の効いた大型店舗よりここを選んだのだ。
何となく嬉しくなった。
異常な暑さとはいえ、これが今の地球の現実なのだ。
私たちはその現実の中で生き続けなければならない。
いつまでもエネルギーがあるとは誰も保証できないから。