先日、用事の前に時間があったので隣市の図書館に寄ったら、
とても分かりやすくてきれいな山の花の本を見つけた。
花の本というと大抵が1頁にたくさん網羅されているため、
小さくて見づらいのにこの本はほぼ実物大で印刷されているようだ。
本を増やしたくないので極力買うのは控えているけれど、
こういう本はどうしてもそばに置いておきたくなる。
帰宅してネットで調べると、同じタイトルで安いのを見つけた。
すぐに買い物かごに入れてポチっと注文。
3日後に届いた本はなぜか雑誌のように大きい。
よく見ると表紙の花も違っている。
慌てて頼んだのでポチるのを間違ってしまったようだ。
落ち着いて検索してみたら幸い同じ本が見つかった。
これは20年ほど前に出た本で定価は1500円だけれど、
古本だから半額ほどで手に入った。
古本とはいっても見た感じは新品に近く写真の色も鮮やかだ。
ネット世界の買い物の便利さとお得感には目を見張るものがある。
おかげで大抵のものはネット注文をするようになった。
以前だったら本は書店、台所雑貨は金物屋、
食品はスーパー、旅のチケットは旅行代理店などと、
全てリアルな店で人と接しながら購入した。
ところが、今は週に一度はネットで買っている。
とても便利だけれど、人が人のいる世界から離れていくようだ。
人の声や気配やテクスチュアみたいなものが五感を刺激することがない。
便利になることは多くのものを失うことでもある。
(写真 谷川連峰で出会った花)