今日は77年前、東京大空襲があった日だ。
雨あられのように落とされ、10万人以上の一般人が亡くなったという。
この爆撃は日本が宣戦布告をした4年間続いた戦争の結果行われた無慈悲な爆撃で、
いかに効率よく一般市民を焼き殺すか考えつくされたものだった。
近代の戦争は総力戦だから、米軍が下町を狙ったのは、
多くの軍需工場がそこにあると考えたからなのか。
しかし、ここで亡くなった人々の家族は、
その後、辛苦に満ちた人生を送らなければならなくなった。
戦争は人類最大の悪なのだ。
この戦争と今起こっているウクライナの戦いは全く意味が異なる。
ウクライナの戦いはまさしく不条理そのものである。
平和に暮らしていた人々がある日突然、
ミサイルの脅威で寸断されたのだから。
今、赤ちゃんを産み落とそうとしている臨月の母親や、
普通の暮らしをしていた幼い子供たち、余生を過ごしていた老人たち‥
彼らの日常は完全に破綻してしまった。
訳も分からず逃げ惑わなければならなくなった。
民間人を標的にした東京大空襲とロシアの連日続く無差別爆撃、
その残虐性がたとえ同じであったとしても、
不条理である方がより残酷な気がするが、人の命の重さは同じだ。