朝を食べなくなってからお昼御飯が楽しみになった。
今日はドストエフスキーの長編を聴きながら、
お弁当とにゅうめんを食べた。
めんのお湯はアルコールストーブでゆっくり沸かした。
今まではお昼の食事は、
一日3食のきっちりとしたルーティンになっていて、
全然お腹が空いていないのに、
半ば義務のように食事をとっていた私だった。
それが、この数年、胃に違和感を感じるようになってから、
常に胃の中に食べ物が残っているといった不快感があった。
もしやすると、がん細胞が巣くっているのかもしれない。
それなのにルーティンに沿って真面目に?食べることを続けていた。
食の習慣を変えてから約10日が経つ。
毎朝、彩り豊かな栄養たっぷりの食事を用意していた私、
やはり、何となく忘れ物をしたような感じになる。
家人のために食卓は整えても、
自分が食べないとなると、
どうしても朝が質素な献立になってしまい、欲求不満にもなる。
でも、もう2週間も朝を食べていないし、
そのせいで大分胃腸の調子が良くなっているから大丈夫だろう。
思えば日本人が日に3食とるようになってから、
それほど時が経っていない。
江戸時代までは2食だったはずだ。
おそらく原始時代は1食もとれなかったのではないだろうか。
そんなわけで久方ぶりに食事の喜びが甦った。
お昼御飯が待ち遠しくとても楽しみになっている。