今日は薪づくりを手伝った。
もちろん鉈(ナタ)を振り上げるには力がなく、
教えてもらってもコツも分からず歯が立たない。
私より大分若いМ君が腰かけになるほどの丸太と格闘する。
丸太は一度目は浅く歯が食い込むだけで、
5度ほど鉈を振り落とさないと割れてくれない。
相当な体力を使う。
割られた薪は激しく水平方向に飛ぶ。
私はそれらを拾いを集めた。
本当はしばらく野ざらしにするらしいけれど、
土地に余裕がないのでせっせと薪棚に運んだ。
この作業だけでもかなりの肉体労働だ。
薪割は大昔から力のある男の仕事だ。
今のような立派な道具もないから、相当に苦労したと思う。
酷寒の地では一日中薪割をしなければ冬を越せなかったはずだ。
正に死活問題だから、多分、共同作業でやったのだと思う。
薪は丸太の表皮がどんなに古びれて見えても、
内部は瑞々しくて新しい。
うねった細胞?は芸術的で、人工の美はこれに太刀打ちできない。
この木はいつどこで芽を出し、何年生きてきたのだろう。
ついそんなことを思いながら見惚れてしまう。
つくづく自然って偉大だなあと思う。