家から趣味の会の会場まで行くには車でおおよそ半時間ほど。
距離にすると20キロ弱である。
その間、ずっと便利なバイパスを通る。
このバイパス沿いには当然ながらコンビニが何軒かある。
大手のセブンやローソン、
それにサブ大手?と思われるミニストップやヤマザキデイリーなど、
数年前までは8店舗だったけれど今は数えると5店舗がある。
客は好みの店を選ぶことができる。
それらのコンビニはいつも客の少ないところや、
賑わっているところがあってとても差が大きい。
やはり、人気なのはセブンらしくお昼時は結構客の入りが多い。
中にはほとんど客のいたことのない店もある。
どうやって経営を維持しているのか私は気になってならない。
大手の店が集客が少ないと一晩で消えているのにもかかわらず、
なぜかそのサブ大手の店はいつもと変わらず営業している。
趣味の会におやつを買うため、途中でコンビニに寄るけれど、
今日からはいつも素通りをしていた淋し気なコンビニを利用することにした。
そんな店にも従業員の方が二人もいて、百円コーヒーだって置いてある。
入ってみると、大手と比べると確かに品数は少なかった。
だから、人々は足が向かなくなるのかもしれない。
客数や収益のことまで分からないけれど、
こんな商いでよくやっていけるなあと感心してしまった。
百円で買うコーヒーの隅々に、欲望が渦巻き過酷な資本の論理が支配している。
そうした冷徹な生存競争が私たちを急き立て、
万人を巻き込みながらこの世界は前進している。
でも、どうなんだろう。
豊かさを求めるのは人間の当たり前の欲望には違いないけれど、
今どこかでこうした欲望を抑えなければ、
未来はとんでもないことになる恐れがある。
欲望を抑えるのは難しいけれど「足るを知る」ことこそが、
今の社会に求められていることではないだろうか。