水辺公園を散歩する時、いつも不思議に思うことがあった。
私は決まって自宅から或いは駐車場から湖の周囲を時計回りに歩くのに、
なぜかほとんどの人が反対側からやってくる。
つまり、彼らは反時計回りで湖を一周しているのである。
これには何か深い意味のあることかと思い巡らせてみたら、
学校の駆けっこもマラソンも反時計回りで走っているではないか。
どうやらトラック競技は世界的にそうらしい。
でも、人間の動きは反時計回りだと不自然な気がする。
事実、四国のお遍路も時計回りに歩くようになっているし、
色んな名所旧跡の順路もそうだ。
北半球では日時計の針もそう回る。
同じ周りだと背中を見てすれ違うから顔を合わせられない。
紀元前、アテネでの初期オリンピックでは時計回りで競争していたらしい。
ところが、なぜか今ではトラックを走る競技は反時計回りになっている。
一説によるとローマの貨幣の文字の順が反時計回りになっていたようで、
ある時期ローマには反時計回りの文化があったようだ。
ローマは強かったから伝統を変えたのかもしれない。
その頃から徒競走が反時計回りになったのだろうか。
何か大きな意味があってそうなったのか、真相を知りたいものだ。
でも、へそ曲がりの私は、
これからも時計回りで歩き続けることだろう。
(写真 ここでは水鳥も反時計回りか)