日本の代表的な発酵食品である味噌。
地方によっていろんな味がある。
色が濃くて塩辛かったり、白くて甘かったり。
たいていは同じ味噌を続けて使う。
大量生産の袋入り味噌は値段がピンからキリまである。
スーパーで味噌売り場を占めているのは、
たいがいが300円ほどの味噌メーカーのもので、
買い物客のほとんどがそれらを買っていく。
旅行先で道の駅に立ち寄ると、その地域の手作り味噌が並んでいる。
ラベルに生産者の名前が書いてあってたいていが女性だ。
きっと味噌づくりを続けてきた年配の人なのだろう。
それらは量産品と違い、キロ800円はする。
でも、そのそれぞれに味があって時々買ってみたりする。
でも、毎日使っている我が家の味噌が一番だから早く消費したくなる。
今日はお味噌が底をついたので、頼んでおいた味噌を自宅に運んだ。
樽はずっしりと重く、一人では車から下ろせないほど。
我が家の味噌は作ってもらっているのだ。
昔ながらの焼き物の樽で熟成された麦味噌。
表面が自然にできた光る膜に覆われている。
それを剥がすといつもの食べ慣れた味噌が現れる。
本当は大豆や麹の購入から仕込みまで自分でやりたいけれど、
私の場合、なぜかいつも失敗してしまうのだ。
それでも、ヘラに付いた味噌を舐めながら、
明日からいつもの味噌汁を味わうことができると思うと、
何だか嬉しくなる。