災害時やアウトドア遊び用の持ち運びバッテリーを買ってから、
電気の消費量を気にするようになった。
前から結構気にしていたけれど、バッテリーに数値が常に表示されるので、
電気に弱い私にも理解しやすい。
バッテリーは運転中の車のソケットや太陽光からでも充電できる。
だから、高価だったけれど持ち運び用の太陽光パネルも買ってみた。
そこで、パネルを太陽に当て電気を充電させ、
それがたまると家電製品を動かすことにした。
充電時も70WなどとW数が常に表示される仕組みで、
ちょっと日がかげるとたちまち7Wなどと落ち、これも分かりやすい。
手間としてはいちいち太陽光パネルをずらしたり、
雨が降ってきたら家に入れたりと、とても忙しい。
でも、その行為が省エネに結び付き、
何より少しは地球の気候変動防止に協力できるかもしれない。
そう思うと、何だか充実感がある。
いまのところ、充電に一日かかり、
翌日にその電気を使って家電製品を動かすようにしている。
バッテリーは700Wだからレンジや冷蔵庫などは動かせないけれど、
毎日世話になる洗濯機は最大で380Wだったので大丈夫だ。
クーラーのなかった去年までは夏の電気使用量は160kWだった。
さて、今月はどのぐらいになるだろう。
でも、よくよく考えると高価なバッテリーは使い捨てだし、
500回が限度らしい。
スマフォのそれと似たような回数だが、重さは5キロ以上もある。
太陽光パネルも生産には相当のエネルギーを使っていると思われる。
本当はそんなもの買わない方が絶対に省エネに決まっている。
私は『過ぎたるは及ばざるがごとし』の格言のように、
欲に限りがなく、そして何より騙されやすい消費者に過ぎないのだった。