移動の途中に気になる公園があって、
一度下見ついでに散歩したことがあった。
適度に散歩もできてなかなかの癒しスポットだった。
今日はその公園の中にある小さな動物園に、
動物好きの小学生を連れて訪れた。
外は気温が37度もあって、日なたの下は照り付ける熱が恐ろしいほど。
でも、木立に囲まれた森の道は心地よかった。
森の奥にある動物園も暑さのせいで、客は数えるほどしかいなかった。
まだ3歳ほどの小さな子を連れた家族が数組、
ヤギに餌をやったり、ペンギンに声をかけたりしている。
鳥小屋の前の通路には寒冷紗が張ってあってミストが噴霧されている。
町の小さな動物園とはいえ、ミーアキャットやフラミンゴなどもいて、
それもどれもがよちよち歩きの子供目線で作られている。
場所も町の中にあり、バスの発着所もあってとてもアクセスが良さそうだ。
閉園間近だったので、園内には係の人が二人ほどバケツや箒を持って働いていた。
きっと餌やりは客が帰って落ち着いてからなのだろう。
フクロウなどの肉食の動物は、
生きたヒヨコなどが餌だから刺激的過ぎるのだ。
受付には3人ほどの事務員さんもいたし、
小さいとはいえ相当な経費がかかっているに違いない。
ここの予算はいかほどなのかと、ふと思う。
こういう公的な施設を見ると、行政の姿勢やポリシーを想像してしまう私。
立派過ぎる庁舎やハイセンスなホールなど、その維持費は膨大で、
公的施設には雲泥の差がある。
この町は子供を大切にしているのだなあと思った。