今日は友達を迎えに行って隣町の店へランチに出かけた。
そこはかなり前からやっていて、
いつか寄ろうと思っていた店だった。
でも、通りのすぐ脇なので、車を走らせているとつい通り過ぎてしまい、
今日こそはと友人と約束することでやっと実現した。
彼女には最近ちょっと世話になり、良い店でご馳走したかったのだ。
市街地を少し離れた郊外の県道わきに店の看板がかかっている。
車の通りの多いところなので、ふいに看板が現れ、
何となく寄るというのは難しい。
案の定、早めに曲り、店の裏に出てしまった。
大通りに戻って正しい入り口から敷地に入ると、
古い農家風の母屋のある広いエントランスに、
こじゃれたログハウスがあった。
母屋が住居なのだろうか。
この店は通りからは見えないけれど、
お客のものらしい車が3台止まっていた。
周囲は色んな木々に囲まれていて、その広さから公園のように見える。
店に入ると部屋は狭くて、テーブルが4つほどあるだけだった。
天井は丸太がむき出しでとても高い。
何となく店内は昭和のカフェの香りが漂っている。
グループらしい先客がおしゃべりに夢中になっていた。
この時世だから、当然皆さんマスクをしてり外したりしているけれど、
そんな面倒も気にもしない感じで楽しそうだ。
ママさんが説明するには、
メニューは日替わりの1品のみということだった。
コーヒーなどの飲み物は何杯お替りしても良いという。
1品のみだから頭を捻ることもなく、お店側もお客もとても楽だと思った。
順番に運ばれたのは、
サラダと夏野菜の煮込みの添えられた肉料理、
食べ終わったらデザートの果物ゼリーがきた。
ママさんの手料理は家庭料理の味がして、
とても満足のいくものだった。
先客たちは私たちが食べ終わる頃も話し続けていて、
店内はずっと賑やかだった。
テーブルの脇に立ち、ママさんも一緒に話しているので、
どうやら隣のグループは常連さんのようだ。
私たちも居心地が良くて、1時間ほどゆっくりした。
その間、コーヒーを3杯もお替りした。
飲み物は紅茶などもあり、自分で好きなだけ注ぐことができて、
なかなか居心地の良い店だと思った。
常連さんが帰るとママさんがそばにやってきて、
この店の生い立ち?について話してくれた。
店の名のことやログハウスのことなど、興味ある話が尽きなかった。
会計を済まし、ウッドデッキのテーブルに座ると、
木々の緑が心地よく目に入り、外もなかなかのものだった。
「ここで読書したいな」と言うと、
ママさんが「いつまでもどうぞ」とにこやかに応えた。
「敷地内を見物してください」というので歩いてみる。
大きなブドウの棚やバラの木、敷地の隙間の所々に夏野菜が栽培されている。
お野菜は毎日のメニューに使われているようだ。
私たちはあちこち写真に撮らせてもらい、
いい店を見つけたと喜び合った。
また行こうと思っている。