友人からカルガモ親子の動画が送られてきた。
水面を5、6匹の小さなカルガモの子が泳いでいて、
母親は時々水中に顔を埋めて餌を探しながら、後ろからついてきている。
前を行かないのは子供たちを外敵から守るせいだろう。
その愛らしい姿ったら何度見ても心が癒される。
友人はその時、何組かのカルガモファミリーを見たらしく、
カルガモが同じ顔をしているのに、
自分の母親や子を間違えないのが不思議と言っていた。
人間の顔も他の大型動物から見たら同じ顔に見えるのかもしれない。
きっと個々にはカルガモにしか分からない大きな差異があるのだろう。
それにしても鶏などの鳥類の母親は母性愛が本当に強い。
特に鶏の母親はヒヨコが生まれたら、
餌を見つけると一旦口に入れるけれど、
すぐに口から出して地面に落とし、子供たちに与える。
食べ方を教えているのかもしれない。
庭のブドウの枝にシジュウカラの一家が珍しくやってきた。
総勢5羽と大家族のようだ。
この一家も巣立ちをした子供たちと親鳥で、
枝についた生きた毛虫をつついている。
時々親鳥が口から口へ餌を子に与えている。
鶏が地面に落として与えるのと違うのは、
空を飛ぶ鳥だからかもしれない。
じっと見ていると、これも何だか癒される。
花も鳥もただ無心に生きているから、
こうして人に安らぎを与えるのだろう。
それに比べヒトという生き物は物心つき始めると、
だんだんと邪心が見えてくる。
知識が増えれば増えるほどそれは強くなる。
イノセントではあり続けないのが、ホモ・サピエンスなのだ。
(写真 ママンの後ろで砂浴びするヒヨコ)