去年の1月以来、都心に物見遊山に行っていない。
だから、都会に行った時、よく利用していたカフェともご無沙汰している。
地方の暮らしは移動手段が車だから、そんなに休みたいこともないし、
遠くへ出かける時はコンビニのコーヒーを買って休むだけだ。
何となく味気ない暮らしである。
都会では移動手段が電車だから、何処に行くにも駅から歩くわけだし、
そのため疲れてしまい、どうしても一休みしたくなる。
私が街歩きに慣れてないせいかもしれない。
そんな時、カフェは女一人の時でもとても入りやすい。
今日は友達と街中で近況報告のためにちょっとだけ落ち合った。
いつものようにお店のベンチで話をしていたら、
時間は20分もなかったけれど、
彼女の誘いで新しくできたというカフェを見に行くことになった。
車で数分のところにあるという。
その新しい世界チェーンの有名カフェは、
すっきりとした直線の今風の作りで、販売品の並べ方もしゃれていた。
ロケーションが大型店舗のパーキングの一部のようになっているのが、
勿体なく思われたが、天気も良く快適な気温だったので外の席に座った。
外のテーブルは5つほどあって、
ひとりの男性が何やら本を積み重ねて勉強していた。
あと若い女性の二人組が話に興じていた。
都会と違い、客は疲れたから休むために来るとかいうのではなく、
カフェに目的があって来ているのだろう。
こんなふうにお喋りのためだったり、勉強だったり、あるいは仕事をしたり。
奥の男性はテーブルの散らかりようの雰囲気から、
かなり長い間座っているように見えた。
中のテーブルと違い、長くいても気にならないようだ。
私たちはイチゴのタルトを半分ずつ食べて、
世間話をしながら過ごしたがあっという間に時間が来た。
私に用があって迎えの時間が迫っていたのだ。
たったの10分ほどしかいなかったけれど、
何となく久しぶりにおしゃれな時間を過ごした気がした。
カフェもたまにはいいもんだ。