人は長く生きていても知らないことが多すぎる。
例えばいちばん生きることと関わりのある言葉についてもそうだ。
特に言葉というものは間違って解釈していることも多く、
時には基本に戻って辞書を引く必要があると思う。
出版社の編集者ならいざ知らず、
一般の人間は言葉についてそんなに学んできてはいないから。
私もその一人だけれど、ついさっきある動画を見ていたら、
「働かざるもの食うべからず」という馴染みのある警句が、
新約聖書を起源としていることを知り、目からウロコだった。
私はてっきりマルクスか何かの経済学者の言葉と思っていた。
ところが、新約聖書(テサロニケの信徒への手紙2)2から来たものという。
そういえば「目からウロコ」の語源も使徒パウロの言葉だったっけ。
キリスト教を語源とする言葉に限らず、
仏教や中国の思想家由来のものや、またギリシア神話など、
多岐にわたって言葉は全世界に広がっていった。
当たり前のように使っている言葉が、
どんな由来で自分たちが使っているか知ると、
より深くその意味が分かるような気がする。
言葉についてもっと勉強しなければならない。