昨夜、大きな地震の揺れに驚いてお布団から飛び起きた。
枕元の携帯電話から緊急地震速報がピーピーと鳴った。
慌てて狭いトイレに避難し、揺れが収まるのを待った。
どこかでまた巨大な地震が起こったのではないかと思ったが、
ラジオをつけたら、被害は311の時より甚大ではなさそうだった。
津波の心配がないというのが何よりだった。
コロナの危機の上に更なる未曽有の危機など絶対に嫌だ。
「災害は忘れた頃にやって来る」とは言っても、
決して10年前の大地震のことは忘れてはいない。
あの時の大地の揺れる感触と恐怖はいつでも脳裏に潜んでいた。
洪水などの災害は長い雨などの予兆があって、
避難という選択もあるけれど、
この地震という現象は忘れた頃ではなく「ふいに」やってくる。
携帯電話が警報を出してもその時は揺れの起こった後で、
逃げる時間はないと思う。
震源地近くの友人に連絡したら、
本が飛び出し、ガラス戸が壊れて後始末をしているという。
でも、人的な被害はないので安心してと言っていた。
人間は地震のような災害から逃れることはできない。
関東大震災から年月が経ったし、明日来ないとも限らない。
科学者にも予測は不可能だ。
だから、必ず起こるそうしたふいの災害に対して、
被害が少ない都市環境を作るべきだったと私は思う。
地震大国に高層ビルの林立は危険だし、
一極集中の都市づくりも良くなかったのではないだろうか。
今更遅いけれど、何とかならないものだろうかと心配している。