2月になって大分寒さが緩み、暖かい日が続いている。
昨日などは部屋の温度が20度を超えていて驚いた。
強い風が南から吹いて春一番も来たらしい。
この冬は我が家の給湯機に『凍結予防』のお知らせマークが毎日のように出た。
例年の冬はせいぜいシーズンに数回、
余程の寒さの時にその装置は動き出したのに、こんなに多いのは初めてだ。
先月、零下の日が16日もあったのだからそれもうなづける。
でも、何もしていないのに突然、浴室の方から「シャー!」という音がして、
給湯機の緑色の電光文字が勝手に映るのには驚いてしまう。
特に静かな朝晩にその作動音がしてくるからなおさらびっくりする。
電光文字が点いているうちは、
一番近いお風呂場の湯船に少量のお湯が数回出て来るので、
「シャー!」という水の音がするのである。
給湯機の電線は外にあるコンセントにつながれている。
そのため室内の機器のスイッチを入れなくてもセンサーが気温を察知し、
内部の水の管が凍らないようになっているようだ。
一体何度で作動するのだろう。
センサーってどういうものなのだろう
思えば昭和の時代にはこんな便利なものはなかった。
寒い国の人たちはどうやって給湯機の凍結を予防したのだろうか。
冬のリゾート地の手洗い場など水道が出し放しにしてあるところがあるが、
普通の家庭もそうしていたのだろうか。
この寒い中で給湯機の管理などしたくない。
おかげでいつでもすぐにお風呂に入ることができるけれど、
何かあったらお手上げだ。
便利すぎる世界で暮らす私たちは、
いざという時の危機管理も日常の危機管理も、自力ではできなくなっている。
電気の力で暮らしていると言っても過言ではないと思う。
エコな暮らしはますます遠い。