趣味の仲間の友人をロックヒル公園に誘った。
私が散歩するのは家事の終わった午後からなので、
終わる頃には街は暗くなってしまう。
友人は内職などもしていて、家事の間隙を縫って私に付き合ってくれる。
帰りが暗くなっても、適度な運動はお互い欠かせないのだ。
二人の所属する会がコロナの影響を受けて、
休日と夜の利用が出来なくなって既にひと月以上が経つ。
ひと月があっという間だと彼女が言う。
私たちは今年初めての顔合わせなのに、昨日会ったような気がした。
どうやら時の流れの感覚が鈍ってしまったようだ。
それでも、お互いの近況を語り合い、
初めて耳にする話題があるということは、
やはり確実にひと月は経ったのだと思う。
時間というものは状況によって伸び縮みしているとしか思えない。
冬枯れの穏やかな尾根公園をヒルトップまで歩いた。
ヒルトップには由緒ある史跡もあって、ここまで来ると一応満足だ。
2時間半ほどの散歩は、眼下に街並みを見下ろしながら歩くことができて、
その眺望は変化がある。
だから、近隣の人の気軽な散歩コースとなっている。
帰りしな、彼女が玄関から大きな大根とネギを持ってきた。
近所の農家さんから頂いたという。
ちょうど身欠き鰊を解凍していたので、今夜は大根の煮つけをしようと思う。
運動の後は面倒な料理だって喜んでやれるのだ。
散歩は心にも身体にも良いとつくづく思う。