アウトドア仲間と大菩薩近くの沢に遊びに行ってきた。
気温も低く天気は良くなかったけれど、
沢は濡れるのが当たり前だから、
小雨程度なら彼らは全然気にしない。
林道の終点がとても良いテン場になっていて、
実はそこでテント泊するのが今回の第2の目的でもある。
コロナのせいで雑魚寝テントは密になるので、
今回は各自が用意するというソロスタイルだった。
60リットルのザックにマイテントとシュラフ、
食料や調理器具などに加えて沢靴にヘルメットと荷は重かった。
その荷を担いでダートの林道を30分ほど歩く。
道中に美しい紫色のアケビがたわわに実っていた。
テン場に着くと荷物を小さなサブザックに替えて、
みんなの大型ザックを集め、林にデポしてシートで覆った。
そこから沢靴を履きヘルメットをかぶって遡行していった。
私にとっては3年振りの沢登りだった。
水は膝までが最高でそんなに難しい沢ではなかったけれど、
小さな滝やナメが幾つかあり、それなりに満足できるものだった。
おおよそ往復3時間ほどの沢が終わると、
デポした荷物を開けそれぞれがわが家を用意し、
濡れたズボンを着替えた。
緑色の森の中に色とりどりのテントが張られた景色は、
ここまで歩いてきた者だけが味わえる特別な光景だ。
仲間の一人が蚊帳を張った大きなタープを作ってくれたので、
夜が更けるまでみんなでお喋りをした。
荷物のせいでお酒が少なかったのが物足りなかったけれど、
ゴーゴーと沢音が響くテン場は、
私たちだけの理想の棲み処となった。
やはり、たまにはこうして遊ばなくては。