近くのスーパーに買い出しに行ったら、
ホウボウが売っていた。
ホウボウとカナガシラは見た目がそっくりだから、
もしやするとカナガシラかもしれない。
目が悪いので値段しか見なかったのだ。
この種の魚はホクホクとした上品な白身が特徴で、
甘辛くお醤油で煮つけても、
みそ汁のベースにしてもとても美味しい。
幼い頃から私にとっては馴染の魚なので、
お店で見つけた時は多少高くても買ってしまう。
先日買ってしまったマグロのトロは非日常のご馳走だけれど、
この魚は日常のおかずと言える。
人間の味覚の嗜好というものは、幼い頃に決まるという。
そのせいか脳内で魚の味が懐かしく甦り、
どうしても食べたくなる。
スーパーには3匹しか残っていなかったので全部買った。
代金は700円ほどだったからとても安い。
たまにしか入らないけれど、たいてい1尾400円以上はする。
魚の表情がとても滑稽だったから、
料理する前に並べて写真に撮ってみた。
こうしてみると3匹とも同じところを見ているようで、
面白い顔をしている。
何となく可愛くて微笑ましい。
早速、みそ汁にして食べた。
