今日もずっと霧雨が降ったりやんだりしていた。
窓のゴーヤも長くは伸びたのに花が少ない。
夕方になると雨は落ちていなかったけれど、道路は光るほど濡れていた。
テニスコートに着くと、初めは空全体が雲に覆われていたけれど、
少し経つと雲が消え出した。
高く上がって落ちてくるボールにラケットを振りかざすと、
西の方の雲に隙間が細く出来ていて、
そこから薄黄色の夕日の名残が覗いていた。
頭上の青空は大きく広がり、久しぶりの晴れ間に心が躍った。
今年の梅雨は長くて、各地には豪雨被害もあり、
未曽有のコロナ禍と合わせて一層人々の心を重くしている。
隣のコートでは中学生らしい集団が声を上げて練習している。
母親たちがコートの外で見守っているからテニス教室のようだ。
彼らは子供たちの未来を信じている。
他の子よりも上手になって欲しいという明るい未来への希望。
あの子たちがいつまでも練習できればよいなあとつい思ってしまう私。
この数日の感染の様子では不安になる。
またステイホームとかになるのではないだろうか。
コートはコロナのせいで1時間しか利用できなくなった。
ボレーとロングストロークをやった後、コーチを含め練習試合をやると、
時間はすぐに過ぎてしまう。
こんなふうではいつまで経っても初心者のままだけれど、
運動不足解消のためだからまあ、良いか。
梅雨明けは今週にあるのかどうか分からない。
コロナ問題も梅雨が明けると同時に終わってくれたら、
どんなにせいせいするだろう。
久しぶりに晴れた夜空を見ながらそんなことを考えていたら、
カラスの群れがカアカアと鳴きながら頭上を横切って行った。