新しいタブレットを買ったので、室町千代紙でカバーを作った。
これまでに7インチ2つ、8インチ2つと、自分で作ってきた。
店に売っているものは値段が高いし、デザインが気に入らない。
手作りは見た目は悪くても使い勝手が良かった。
今回のタブレットカバーは10インチと大分大きめだ。
寝ながら映画を見るにはちょうど良い大きさだけど、
カバーなしで使うと、
掌に余るそれはツルツルとして滑りやすく、
すぐに落として壊すに違いない。
だから、品物が届いた翌日の今日、早速手作りを始めた。
我が家には紙類を断捨離できない性のようなものがあって、
その手の材料はわんさとある。
紙の入っている押し入れの中を探していると、
カレンダーケースがあった。
私にとってはバリ旅行を思い出させるものだった。
その硬い上等の段ボールケースが、
タブレットの厚みと同じぐらいの1センチほどの奥行だったので、
それを使って作品?にすることにした。
まずはその厚紙にタブレットをおいて外郭の線をなぞり、
カッターで切り取る。
折り曲げる箇所に線を引き、
山折り、谷折りを間違えないようにして薄い箱型にした。
もちろんスピーカーやレンズなどの穴はちゃんと切り抜いておく。
そして、保管してあった室町千代紙を貼り付ける。
なぜか古風なこの図柄が今風のハイテク機器に良く似合う。
日本の意匠デザインのすばらしさを感じる。
そして、これまでの経験から全体に透明フィルムを貼った。
1作目はお気に入りの布で作ったけれど、
3作目からは室町千代紙を貼るようにした。
タブレットをよく手が濡れたまま扱うので、
以前のは部分的にほころびてしまい、
応急処置に透明フィルムを貼ったのだった。
それで、ヒントを得て最初から貼ることにしたのだ。
最後に穴あけパンチで穴を開け事務紐を通した。
これは流し台の上のフックにかけるためである。
今回は我ながら独特な歪みもなく上手にできたと思う。
そう思うのは私だけかもしれないが、
何しろこれは世界に一つしかないのだから、
自画自賛も許されると思う。