今日も水辺の公園を散歩した。
今週は何と2回も来ている。
以前は月に1回も来れば良い方だったのに、
『ステイホーム』とやらが乱発され、隣町にも行きにくくなっているから、
身体が悲鳴を上げる前につい近くのここに来てしまう。
すがすがしい水辺の光景の中での散歩は心身ともに癒される。
公園は進入禁止のテープも外され、
多くの人たちが堂々と車を駐車できるようになった。
夏になれば風邪をひく人も減るし、
新型コロナにかかる人も減るだろう。
そんな気持ちもあってか、
心なしか人々の表情にコロナ以前の活気が見え隠れする。
誰しもステイホームという言葉が聞かれない日を待ち望んでいるかのようだ。
人間界のそんな変化変動を何も知らない公園の桑の木は、
自然のまま大きくなって、
空を覆うほどの大木になっている。
前回来た時はまだ薄くしか色づいていなかった桑の実が、
ここに来てところどころに黒い赤の実が覗いている。
以前は時期を見計らい、
嬉々として落ちた実を拾い集めていた。
自然の恵みのジャムを1瓶だけ作るためだ。
でも、今年は庭のイチゴでジャム作りに追われているから、
さらに桑の実ジャムを作る気力がない。
今は「過ぎたるは及ばざるし」のごとき悲鳴を上げている。
だから、赤い実を恨めしく見ただけで歩を進めた。
いつも通り2時間の散歩だった。
ちょっと足が痛いけれど、何だか救われる感じがする。
帰りにお砂糖を買っていこう。