庭の枯れた木々を集め、
石油缶で作られた焚火台で火を起こした。
最初はかき集めた松葉を置き、
その上に庭で出た枯れ木を重ねる。
松葉は脂が多く、パチパチと音を立て炎を上げる。
昨日の雨で湿った枯れ木もすぐに燃え出すほど。
あっという間に真っ赤な炎が身体を照らし、
夕べの森に淡い色をした白煙が立つ。
何と優雅なひと時だろう。
炎を見つめていると、いつも昔の人を思い浮かべる。
この炎で煮炊きをしていた昔の人々。
私も本当はお湯でも沸かしたい。
せめてホットワインでも。
やかんが煤で真っ黒になっても構わない。
でも、焚火はほんの数分。
贅沢な遊びである。